まさしくかけがえのない「ぐい呑み」
一生懸命に働いた末に
私が大学を卒業して会社に就職した最初の赴任地は広島でした。私は生まれも育ちも関西で、関西から出たことが一度もありませんでした。私は不安の中で社会人生活を始めることになり、知らない街で一生懸命に営業をしました。その結果、失敗することもありましたが、仕事仲間やお客さんなどたくさんの地元の方とも知り合うことができました。そして、2年後私はその広島から関西に転勤することになりました。その時にお客さんが私のために送別会を開いてくれることになりました。そのお客さんは私よりも一回りぐらい上の方で、仕事の小さな失敗から生まれた人間関係でした。広島にいる間、私のことをいろいろと支えてくれた人でした。送別会には自分のセールス先であった5人の方が来てくれました。私はその送別会で、当初知らない街に来て不安だった私がこの2年間一生懸命に頑張ってこられたのは皆さんの支えがあったからだと感謝を伝え、皆さんと最後の楽しい時間を過ごすことができました。
かけがえのない「ぐい呑み」
そして、最後、皆さんからプレゼントをもらいました。そのプレゼントは「ぐい呑み」でした。「辛いときや嬉しいときはこのぐい呑みでお酒を飲んでほしい。そのぐい呑みと一緒に○○くんを励ましたり、喜んだりしているから」と言われました。私は本当に幸せでした。まさかお客さんにそんなことを言ってもらえるなんで思ってもいませんでした。私はそれ以降何かめでたいことや辛いことがあるたびにそのぐい呑みでお酒を飲み、その度に私が2年間過ごした街並みとそこで出会った人達を思い出し、明日また頑張ろうと思うのです。まさしくかけがのない「ぐい呑み」です。