うつ病による休職者が1名に
うつ病による休職者が11名の会社でした
私たちはIT関連の仕事をしている150名程度の会社です。去年1年間だけでも新規で3名がうつ病が原因で休職に入りました。そして、会社には職場復帰プログラムがあるにもかかわらず、今まで復職できた人はいませんでした。産業医に相談しても産業カウンセラーさんに来てもらってもなかなか改善しませんでした。一番の理由は外部の人たちが私たちの会社を理解することが難しかったからだと思います。外部からアドバイスをもらっても社内の人間関係やさまざまなしがらみを知らなければうつ病だけに対処しても状況は変わりません。
復職者をピアカウンセラーに
ピアカウンセラー養成講座の開発者である椎名雄一先生にカウンセリングを依頼し社員が幸いにも会社に戻れるくらいまでうつ病が回復しました。復職者は「迷惑をかけた」「申し訳ない」という気持ちでいっぱいだと聞き、堂々と復職できる方法はないかと相談したところピアカウンセラーになってもらうことを勧められました。
闘病経験者は役に立ちたいという思いが強い。でも、ITで頑張れるのはもう少し先のこと。
ピアカウンセラーとして、社内のメンタルヘルスを担いながら業務をするのは本人のモチベーション的にもうつ病経験があることを考慮しても相性が良いのだとか?そこで復職前にピアカウンセラーの勉強をしてもらうことにしました。
闘病経験者は闘病経験者が知る
それ以降、彼はメンタル不全者の対応をしつつITの業務をこなすようになりました。うつ病経験があるのでうつ病の人の気持ちがわかるし、復職の時に何が障害になっているか?元気な社員が復職する社員に気を使わないでいいようにするには彼が間に入るのがベストでした。こうして、現在はパニック障害の社員1名を除いて、彼がピアカウンセラーとして活躍することで復職を果たしています。