パニック障害「とりあえず適当に座っていて下さい」
クリスマスイブにリストラ
これは私が経験した実話です。東京にある大手の一部上場企業が事業の一部撤収にともない「リストラ」の中に入ってしまいました。時は、12月のちょうどクリスマスイブの日です。帰りに上司に応接室に呼ばれました。「実は北海道の○○岬にあるわが社の取引企業の関連会社に新年早々から出向して欲しい」と言われたのです。「君だけではないんだ。ほかに数名いるんだ」、「なあに数年もするとわが社もかんかん黒字時になり、すぐ戻ってこれるよ」。「しばらくの辛抱ですよ」「何をするかは、向こうに赴任しないとわからない」「恐らく、△△の営業が不足しているので、そこらへんの穴埋めだろうと思いますよ」
新しい職場に受け入れてもらえない
何も準備できず、あるいは何をしたらいいのか判らずに翌年の1月4日、雪をかき分けかき分けなんと革靴で出向先の会社にたどりなんとか着いたのでした(雪の体験は初めてでした)。しかし、そこで応対した担当者も迷惑気な顔で入り口のそこで待っていてくださいと言って事務所に入っていってしまいました。昼近くなってもなんの連絡もないので、もう一度事情を説明しました。
パニック障害になってこれからが不安に
どうも連絡不十分なのか、あるいは受け入れ態勢が決まっていないのか、あるいは来てほしくないのかなのでしょう、突然に「担当者から何のことかわからない」と言われたときには、ことの重大さに気づき、「パニック障害」になりました。翌日の朝出社すると、責任者から、「まだ何の仕事をしてもらうか決まっていない」「当分君の机はない」といわれ、がっくりしてパニック障害になると同時にこれからどうなるのだろうとの不安感に苛まれました。なんとか、1ケ月後に守衛の仕事にありつけました。
ショックとパニック障害で自殺
こんな私はまだ恵まれている方です。12月のイブに九州の関連会社の取引先に出向したA主管部員は××管理部長就任とささやかれていたそうですが、着任すると机がないことにショックとパニック障害を受けて電車に飛び込み自殺しました。