パニック障害が理解される会社されない会社
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過労がたたりパニック障害に
私は一部上場会社の正社員(営業職)で働いていた時にパニック障害になりました。その頃、母親が生活費が無いと毎日会社に押しかけ上司から業務の妨げになるから迷惑だと言われ、母親に私名義のクレジットカード貸しました。母親は家賃も滞納。連帯保証人の私は家賃を肩代わり、クレジットカードの支払い含め毎月15万円。母と連絡が取れなくなりました。当然お金は足りず昼間は正社員、夜は食品工場で1日22時間働くようになり、その生活が祟りパニック障害に罹患してしまいました。
会社にパニック障害を隠して勤務を続ける
初めの頃は会社に黙っていました。発作が起こりそうになるとトイレに行き薬を飲み何とか耐えていましたが、夜のバイト先の食品工場が倒産してからは生活費が厳しくなり発作も酷くなりました。その頃上司に今の状況(22時間働いている、パニック障害)を話しました。上司は理解してくれ発作が起きたら休憩室で発作が治まるまで休憩させてもらっていました。幸い同僚からの理解も得られ営業成績も良かったので業務に差し障りはありませんでした。
パニック障害に詳しい同僚の助け
その後転勤となり違う上司同僚達と仕事する事となりました。そこの職場では1人パニック障害に詳しい同僚がいてありがたい事に発作が起きた時には対処してくれ、プライベートでも私の家に泊まりに来てくれ「迷惑かけてゴメン」と謝ると「全く気にしないでいいから、私は人にお節介やくの好きな性格だから」と。新しい上司はパニック障害を抱えて業務に就くことに不満を持っており一部の同僚からは不満を口にする人にもいた様で上司は休職を勧めて来ました。迷惑を掛けたく無い私は2ヶ月の休職を取る事となりました。復職後は配置転換されました。表向きは負担が掛からない業務に転換という事でしたが、早く言えばドラマのショムニの様な業務内容でした。私も迷惑を掛けたくなかったし、パニック障害を早く治して元の業務に戻れる様にしたいと頑張ってはいましたが、発作は復職後酷くなる一方で、救急車が来た事が何回かあり、その度に同僚が病院に迎えに来たりと業務を中断させて申し訳無く思い、休職から半年後に退職をえらびました。
会社のパニック障害への理解が症状に影響
上司同僚全員が理解を示してくれた職場にいた時は、そこまで発作は酷くならず業務にも差し障りが出ませんでしたが、上司同僚からの理解が得られない職場にいた時は症状が悪化の一方でした。同じ会社でも人によって大きく扱いが変わると実感しました。
会社・同僚の理解がパニック障害の人の希望
パニック障害は症状が軽い状態なら普通に働けます。会社が過剰に反応したり、ストレスがかかるような状況を作り出すことによってパニック障害は悪化するのです。会社のあり方が実は症状を生み出していることも少なくありません。