あなたの代わりはいくらでもいるから
8部門掛け持ちの病院
採用されたのは、ゴールデンウィーク明けの5月初旬のこと。
市立の総合病院の受付に配属されました。
そこでは、一人立ちまでは1ヶ月かかる場所でした。
ところが、2週間で仕事を覚えるように言われ、覚えると次から次へと他部署の仕事まで覚えることになりました。
8時半から18時まで、みっちりスケジュールが組まれ、15分刻みで8部門掛け持ちさせられるようになりました。
私にとっては大事な仕事なので、完結させたいので
『申し訳ありませんが、15分では仕事が完結出来ないのでもう少し1部門で仕事をする時間を長くさせていただけないでしょうか?』
と、上司に尋ねると
『無理です。今のままお願いします。気に入らなければ、すぐに辞めて構いません。私達は、あなたのような立場の人は重要視していないですから。そんなこと言うのであれば、今日は1日シュレッダーかけをやって!』
と、言われてしまいました。
仕事が完結しないと、その部署の人にも迷惑がかかってしまう。
急いで仕事をする、だけど…失敗が重なる。
もう、どうしようもない状態でした。
結局、最終的にはうつ病を発症してしまい、辞めざるを得ない状態になりました。
最後に上司に言われた
『あなたの代わりはいくらでもいるから』
という言葉が、私という存在を元から消し去りました。
日本を変えられるピアカウンセラー
こんな風に人を大事にしない経営者はたくさんいますよね。
大変な仕事にもかかわらず、仕事がない不安をあおって労働者を安く買い叩くというのが日本の風潮のようです。
しかし、そんな風につらい経験をした人がたくさんピアカウンセラーになれたら、こんなとき、あなたは後輩のために戦うこともできるのです。あなたが変わらなければ、上司も経営者も日本も変わりません。
ピアカウンセラーになるという変化はきっと世の中をいい方向に進める一歩だと思います。