頑張ってって言っちゃいけないのはこういうこと

うつにやっていいことダメなこと
部下がメンタル不全で悩んでいる、でも自分としては何をしたつもりでもなく、むしろ、面倒をみてやっている。
それなのにどうしてだろう?
いろんな本には頑張ってと言ってはいけない。そっとしておいて、見守りましょう。やるのは簡単だけど、それで会社のためになる?そんなことを思いながらメンタル不全の部下との距離感に悩んでいる方もいるかもしれません。
今日はまさに、上司側の見ている世界と、部下側の世界がまるで違っていることの例をご紹介します。
トドメのメール
私が派遣社員として官公庁に勤めていたときの出来事です。私は仕事のプレッシャーに負けていて、精神がおかしくなっており、精神科でお薬を処方してもらいながら仕事を続けていました。
周囲には正社員しかおらず、昼休みに一緒にランチして愚痴をこぼしたりする相手もおらず、とにかく仕事の量が多く毎日帰宅残業していたら、とうとう通勤の途中で倒れ病院に行き点滴を打ってもらい、その日は遅刻して出勤しました。
上司には事情を話して許してもらえましたが、PCのメールを開くと、正社員一同から、添付ファイルで、私の欠点や仕事への要望などが書かれているテキストを送信され、件名には「ここで働きつづけられるかはお前の頑張り次第だ!」と書いてありました。
私はショックのあまり、その添付ファイルを、そのまま派遣会社のコーディネーターと営業にメールで送信して、実は精神科に通院していること。もうこの職場では精神が持たず雇用期間を満了できそうにないことを告白しました。その日を限りに営業から、あなたは明日から出勤しなくてもよい。と言われ、自己都合で退職させられました。それ以来私は病気療養中で、外で働くことが出来なくなってしまいました。
世の中にはいろんな人がいるというだけのこと
こういう話の流れであれば、上司がさすがにやっちゃいけないことをやってしまったな、というのは少なからずわかる話ではあるかと思います。それでも、ここまでのことではなくても知らず知らずに追い込んでいってしまっているかもしれません。
言葉の字面だけでいうのであれば、「おい!ウツ!」と声をかけられて嬉しかったなんていう話もあります。
でもそれをどういう関係性で、どういう場面でいうかによって言葉の伝わり方はすべてが変わります。
そんな当たり前のことから、ちょっとずつ考えてみるのはいかがでしょうか。
ピアカウンセラーのお話はそんなメンタル不全から復活した人がメンタル不全っていうものがどんな気持ちなのか体験した人が語っているので、予備知識がなくてもよくメンタル不全が理解できます。
カウンセラーという表面的な言葉のニュアンスに引きづられず、一度、ご検討してみてはいかがでしょうか。