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あなたの部下は大丈夫?病んでる部下の7つの特徴

2016/10/13 企業におけるメンタルヘルス
この記事は約 6 分で読めます。
Mental Illness

大企業の97.5%にメンタル不全による長期離職者がいる

このようなメンタル不全に対する統計データの数字は年々悪くなっていく一方です。ここ数日話題になっている、電通の過労死問題も数字だけの話を見れば、どこの会社でも起きかねない問題です。
こうした状況において、メンタルケアの責任を上司が持つことが少なくありません。
そこで今回は、そんな上司の方に向けてメンタル不全になりやすい人はどんなタイプの人がいるのか、簡単に7つにまとめてみました。

一般的なうつ病タイプ

このタイプは見るからにうつっぽい社員です。どんどん元気がなくなっていき、仕事のミスも増えていき、気づけば遅刻が増えて、無断欠勤もしてしまうようになっていきます。一週間程度、ショックなことがあって落ち込むことは人間誰しもあることです。そのため、一概には言えませんが、いつもより元気がなくなってきたかもしれないというのは早めに気づけるといいかもしれません。

原因は長時間労働など会社の問題だけというわけではなく、家庭環境が複雑になっていることも考えられるので、社内で心当たりがない場合はそっと何があったか聞いてみるのがよいでしょう。

仕事中だけ元気のないタイプ

最近、話題になる新型うつなどがこのタイプです。仕事中だけはとても元気が無いのに、休日や仕事以外のときはとても元気になります。

一般的に「うつは甘え」という言葉が連想されてしまうのはこのタイプがいるからかもしれません。

診断名的にはうつ病や適応障害がついてしまうので、長期休暇などを取れてしまいます。しかし、よくなったころに復帰させてもあまり改善しません。そのままでは、最初は部下の為を思って、優しくしていた会社も優しくできなくなってきてしまいます。

様々な対応が考えられるタイプの相手ですが、まずは就業規則などにあてはめて交渉してみるとよいでしょう。基本的には規則などには従順なことが多いので、会社自体が規則をしっかり守っていれば基本的には受け入れてくれるはずです。

両極端タイプ

とても元気なときと、とても元気がないときの差が行ったり来たりしているいわゆる躁鬱のようなタイプです。

うつ状態は一つ目のいかにも元気がない状態のことなので、ピンときやすいかもしれませんが、問題は躁状態です。いわゆるとっても元気でハイになって、万能感に包まれて変なことをしている、というイメージ通りの躁状態ならばわかりやすいです。しかし、実際の躁状態は、人を非難したり、攻撃的になったり、横柄になることに現れるときもあります。そのため、外から見ると、攻撃的になったから反省しているのかな?と見える時もあります。

その人の性格をパッと思い浮かべて、反対の特性が強く出過ぎていて、かつ、周囲に迷惑をかけるようなレベル、本人がとてもつらそうであれば、悪化しないうちに精神科などを受診することをおすすめします。

本当に躁鬱病であると、悪化してしまったときに統合失調症などかなり治療が長引いて、その人の人生がガラっと変わってしまう病気や障害になってしまう可能性もあります。

状態的にはウツ→躁鬱→統合失調症の順番で悪化していくことが多いです。

特殊な環境がつらいタイプ

いわゆる適応障害と呼ばれるのがこのタイプです。

営業職や販売職の人に多く見られます。ひどいクレームを受けて、そのクレームがすべて自分のせいだと思ってしまい、そのクレームがきっかけで過呼吸になってしまうなどがこのタイプです。クレームを連想させる場所、販売職の人であれば、お店や商品を見ただけでも身体に反応が出てしまいます。

逆に、そうした環境にいなければ何も不自由がなくなることがあります。上記の新型うつとも似ているところはあります。

クレーム処理やいじめなどのトラウマとなりうる場面に対する適応力というのは個人によって様々です。話せば楽になるのであれば、定期的に話を聞いてあげることをオススメします。あまりにひどいようであれば、別の部署に異動などを検討したほうが会社のためにも本人のためにも労力をかけずに解決できるでしょう。

コミュ障タイプ

人と目を合わせて話せない。話すときにドモリがちになるいわゆるコミュ障タイプです。高IQの持ち主や学者肌の人に多くみられます。
お勉強しかできないタイプと一般的には言われてしまいますが、その能力も使い方次第ではとてもすごい力を発揮させられます。
自分の興味のことだけしか話せず、人の指示すらちゃんと聞けずに変なことをしてしまうというのは仕事上ではとても面倒です。
しかし、最初からそういうユニークな人だということで受け入れられる場合もあります。極端なことを言えば、アインシュタインなどがそうです。
こうした状況の人を医療機関につれていけば、アスペルガー障害などと診断名をつけることは可能ですが、それでは会社にとってはなんのいいこともありません。その人の特性を生かした業務を見つける、もしくは、自分で見つけさせることができれば、このユニークさというのは会社のためにかなり有益になることでしょう。

自分本位なタイプ

一昔前は自己中という言葉でくくられるのがこのタイプです。とても周囲に対して攻撃的で、自分は認められて当然、周囲は従うのが当然というかなり偏った考えをしがちなタイプです。そうでもしないと、自分の自尊心が保てないため、そのような行動に出ています。こういう人が会社にいるとまわりの雰囲気も悪くなるので、能力の有無にかかわらず少し困った人です。
問題がないうちは、最悪、そういう面倒な人だと思ってまわりが落ち着いて見ていればいいですが、こういう人にミスがあったときが大変です。自分は完璧だという無駄な考えがあるので、責任を詰められるととても脆いです。
それこそ、ポキっと折られてうつ病になる方もいます。
そのため、あなたは助けられていろいろできているんだよ、と本人に少しずつ思わせて、おだてながら少しずつ変わっていくのを待ちましょう。

緊張しがちなタイプ

プレゼンの前に緊張して言葉が出ない、震えが止まらないなどがこういうタイプです。
一度、大きなミスをしてしまいそのときの出来事がトラウマのようになってそれが緊張という形で出てきている可能性もあります。
基本的に人からどう見られるかがとても心配で緊張という形にでています。そのため、こういう人には基本的に肯定的な言葉をいつも以上にかけてあげるとよいでしょう。すると、どんどんちょっとずつ自信がついてきて、緊張が少なくなっていきます。
またこうしたタイプの人には前もって多めに練習をしておいたり、複式呼吸法など緊張を和らげる様々な方法があることを見せてあげると、次第自信がついてきて、緊張も和らいでくることでしょう。

まとめ

今回は7つでしたが、実際にはその人それぞれの問題があるので、可能性として人口の数だけ問題があると言っても過言ではありません。それを一つ一つ上司が一人で対応していてはその人がやられてしまうこともあります。

そういったことを避けるためにも、基本的には専門機関へ依頼する。社内の産業カウンセラーに任せる。などといった外部の人を積極的に取り入れて対応していくのがお互いにとっても望ましいといえるでしょう。

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