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復職支援で行われる心理療法4選

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心理療法って何?

最近、投薬以外の選択肢として心理療法というものが注目されています。少しの期間休職をして、しっかり休養をとってから、復職支援プログラムを受けてから職場復帰というのが一般的な流れかと思います。

うつ病などの精神疾患になってしまう原因が何だったかにもよりますが、休養して元気になっただけで復職してしまうと、また同じことを繰り返してしまいます。それはやはり、精神疾患が再発しやすい病気であるからではなく、ちゃんと考え方、感じ方を良くしてから復帰していないからでしょう。

そして、その考え方、感じ方を良くする仕組みとして、復職支援プログラムなどで行われる心理療法への認知度がそこまで高くないというのもあります。注目はされつつありますが、クリニックなどでこの療法を受けてしまうと場所によっては時間もかかって、高額の治療費になってしまうということもあるようです。

そうはいってもこれからの人生をずっと楽しいものにする可能性がある治療費として考えれば決して高い買い物ではないとも思います。復職して、またぶり返して、もっとひどくなって、、、という嫌な循環に入ってしまうよりは少し頑張って治療を受けてみるというのもよいでしょう。また、クリニックによっては比較的利用しやすい値段の場所もあるので、探してみるのも良いでしょう。

症状に合わせて行われる心理療法

一度、診察を受けてどういう方針で治療をしていくか決めた後に、どういった心理療法を使用していくのかを決めるのが一般的です。そこで選ばれる心理療法は大きく分けると4つに分けられます。

  1. 精神分析療法(フロイトの考えを基にした療法)
  2. 人間性療法(ロジャーズの考えを基にした療法)
  3. 行動療法(行動主義心理学を基にした療法)
  4. 認知療法(認知心理学を基にした療法)

他にも様々な心理療法がありますが、主にこの4つから派生された療法になっています。催眠であれば精神分析、タッピングであれば認知療法というような感じです。

この4つからカウンセラーの得意分野と症状に合わせてどの療法を行っていくかが決められていきます。そのため、一番良いのは苦手分野のない優秀なカウンセラーに診てもらうのが理想ですが、誰がどの程度のことをできるのかということは外からは判断できません。こちらからある程度、クリニックの特性を見ながら判断するのが良いでしょう。

精神分析療法

心理学の祖ともいわれるフロイトの精神分析理論に基づいた療法です。無意識の中に潜んでいるコンプレックスを意識化させることで考え方を見つめ直させます。

具体的には、少し横になって行う夢分析、単語から自由にブレインストーミングのように言葉を広げていく自由連想法などがあります。

この療法は問題の原因を幼児期や家庭環境に集約していく傾向があります。幼児期の○○が原因ですねと言われて、そんなことわかっていて、だからどうしろというんだという印象を抱く人もいるそうです。心理学者が分析屋さんというイメージがあるのもこういうイメージがあるからでしょう。

職場での自分をセルフケアしたい人には少し向いていない療法かもしれません。

人間性療法

カウンセリングの考えの基を作ったと言われているアメリカの臨床心理学者ロジャースが提唱した療法です。いわゆる普通のカウンセリングのイメージのことを行います。

ありのままの自分を受け入れてもらえることで、カウンセリングを受けている側が自分を受容できるようになるという考えです。

カウンセラーは徹底した肯定と需要の態度をもって、カウンセリングを受けている人が自分で問題の発見と解決を行えるようになるのを助けます。自分で原因が発見できるようになることもあるので、次回までの行動につなげることができていくと効果的な心理療法と言えるでしょう。

この精神分析療法と人間性療法が主にカウンセリングで行われる一般的な手法です。

行動療法

人の行動は条件付けによって学習されるという考えを基にできた療法です。

何かをつらく感じるというのは、それをつらいと感じてしまうように条件付けされていると考えます。つまり、その条件付けさえ、新しいものに書き換えてしまえば楽になるという療法です。

最初に上の2つで行われたような精神分析を行った上で、どんな条件付けがされているのかをはっきりさせた上で、新しい条件付けのための計画と行動を行っていきます。カウンセラーはこの計画と行動を支える役割を担います。

認知療法

認知の歪みと言われる今の自分を苦しめている考え方や感じ方があることに気づいてもらい、それを改善していくという療法です。

うつ病の人はうつになりやすいような、悲観的なものの見方をしているので、行動もそれに連れて少なくなってしまっています。人が悲観的なものの見方になっているということは比較的気づきやすいものですが、それを自分で気づいて、良くしていくというのはかなり難しいものがあります。

そのため、カウンセラーはまずは認知の歪みに気づいてもらうこと、そこからどういう考え方ならスムーズに生きていくことができるかを発見できるようにサポートしていきます。

この行動療法と認知療法の療法を組み合わせたものが認知行動療法と言われていて、復職支援施設などで広く取り入れられているプログラムとなっています。このプログラムの特徴としては、1ヶ月程度では治療が終了しないことにあります。また、本人が自分で何か行動に移せないといけません。すぐにはよくならないこともあり、なかなか続かないで治療がうまくいかないということもあります。

いいクリニックや施設を探しましょう

どの療法も自分にぴったりあえば非常に効果的です。しかし、実際にはうまくはまらずにあちこち病院に行ってみたり、外科的な治療を受けてみたり、ひどいときには薬ばかりたくさん飲んでまるでよくならないということも少なくありません。

いい町医者、歯医者さんがあるのと同様にメンタルクリニックにも残念ながら当たりハズレは存在します。

いいクリニック、施設かどうかを見極める一つの見方として、その場所が利用者さんのことをどう思っているかを見てみるのが良いでしょう。

元気がない人なのだから、元気な私達がお世話してあげないといけない。という考え方の施設。

逆に元気のない人が元気になったら、今以上の力を出せるようになると考えている施設。

この2つであれば後の方の施設を利用したほうが良いです。元気になると思って接してもらわないことにはなかなか元気になれません。また、元気ではないという役割に慣れすぎて、元気だった人も元気がなくなってしまうこともあります。

そして、何より一番良いのは、自分と同じ仲間を見つけて元気になっていこうと思える場所を見つけることです。家に引きこもっていて、元気になれるのであればとても楽ですが、実際はそうもうまくはいきません。自分と似たような仲間、できればピアカウンセラーと呼ばれる役割の人がたくさんいるところにいけば、自分の気持ちを受容してもらえて、さらに認知の歪みにも早く気づいてもらえて、気づくと元気になっていることでしょう。

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