明日は我が身かも。上司のうつが増加中
部下のうつが広まってしまう
部下のうつが周囲の人にうつってしまうことがあるのをご存知でしょうか?
うつ病は感染病ではないので、咳をしたから広まるなんてことはないです。しかし、周囲の人が一生懸命なんとかしてあげようとすればするほど、ギクシャクして疲れていってしまうことによりうつ病が広がっていってしまいます。
仕事量が減った人のフォローをしたり、他の部署との調整もあったり、その当事者への気遣いで疲れちゃうことも。一番つらいのはうつ病の人特有の自己否定的な考えがどんどん広がっていってしまうことです。
ましてや、中間管理職として働き盛りの30代から40代というのはただでさえ、間に挟まれていて人間関係のストレスも多く、家庭の問題も少しずつ出始めてくる時期でもあります。
そんな気苦労から上司のうつ病というのが増えてきてしまっている現状があります。
上司のメンタルケアが部下のメンタルケアにもなる
上司が休みを取らないから部下が休みを取りづらいというのが部下が休みを取りにくい原因の一つです。部下のワークライフバランスを保つためにそのしわ寄せが上司になって、上司が潰れてしまう、そんなサイクルが続いていくのはとてもツライですよね。
よく言われるのが「上司が休みを取らないから休みづらい」という言葉です。こういうことを面とむかって上司に言う人は少ないですが、心のなかでそう思っている人は多いでしょう。
上司は元気でも部下の方は体力的にドンドンつらくなっていって、潰れていってしまっては先程の例のような状態になってしまいます。
そんなときはまず、上司のワークライフバランスをしっかりさせるのがよいでしょう。大事なのは自分が大丈夫かどうかではなく、部下のために休むというということです。
もしちょっとしんどくて病院に行きたいと思っていたり、少し家族のために時間を作ってあげたいと思っていた部下も自分ために時間を作ることができるようになります。そうすることで、部下の方も自分の気持ちに整理をできたり、少し休むことが出来るのでストレス解消ができてよいメンタルケアになるでしょう。
もちろん、上司の人にとっても家族サービスをする時間ができたり、今までよりも効率的に仕事ができるようなスキルアップの時間を作ることもできるので、休んでいることをデメリットと思わず、積極的にメリットを受けていくのがよいでしょう。
上司の人こそ相談相手を見つけよう
部下からいろいろ要望を受けて、会社からの要望の間の板挟みになってしまってつらい状態が続いてしまうのが中間管理職の悩みどころです。
もし、自分だけで問題を解決できそうにないときは社外や社内にも相談相手をしっかり見つけておくことがオススメです。自分だけで考えてしまうとどうしても考えが凝り固まってしまいます。
さらに、自分が思っていることを積極的に人に話せるということは自分の考えを整理できる効果もあります。今まで思いつかなかったアイデアを思いつくこともできたり、教えてもらえることもあります。
悩みのはけ口があるというのは何より自身のメンタルケアにもつながるので、困ったときには誰か一人相談できる人をあらかじめ見つけておくのがよいでしょう。
自分の上司は元上司
自分が抱えている問題というのは得てしてその先輩がいるものです。その先輩は自分の上司です。
一度苦労した経験がある人は同じポイントにはまらないようにする術を知っていることがあります。そして、自分が経験した苦労も同じ苦労をする自分より下の人ための技術にもなります。
そんな風に同じ悩みを抱えるかもしれない先輩後輩の間の中で活動出来る人を増やしていけるのが、メンタルヘルスケアにおいても、社内の成長においても非常に大事になってきます。
メンタルヘルスケア的に言うとピアカウンセラー、社内の問題でいうとメンターとも言いますが、どちらもやっていることは同じです。一度、いろんな経験者を改めてまとめて勉強会と言うかたちでいろいろな知識を共有する時間を作ってみることが大事です。