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ストレスチェックの結果で見えてくる私のEQ

2017/01/03 企業におけるメンタルヘルス
この記事は約 5 分で読めます。
EQ

ストレスチェックが義務化されて一年。結果は?

社員一人ひとりが自分のストレスの状態について関心を持って、何か次に向けて動けているでしょうか。安くはない費用を払って何もなしというのは義務とは言え、納得行かない部分がありますよね。
そんなストレスチェックですが、EQという言葉はご存知でしょうか。
感情知能と言われるもので、感情のIQバージョンのようなものです。近年はこれに加え、CQという文化の違いに適応できるかとおいう指数まで現れています。
さてこのEQですが、EQが高い人はストレスに対してとても耐性があることがわかっています。おそらく、EQが高かった人はストレスチェックの結果が良かったでしょう。

EQとは

Emotional Intelligence Quotient 略してEQと呼ばれ、心の知能指数とも呼ばれています。他人の感情と自分の感情をしっかりと把握することが出来て、そんな感情が状況に応じてふさわしいかどうかの判断とコントロールが出来るというのがEQの高い人の特徴です。低い人は人の感情にも左右されてしまって、自分がどういう気持ちなのかもきちんと把握できない人ということになります。
メンタルヘルスケアにおいては、このEQは非常に大事で、このバランスのどこかが崩れてしまうと状況把握も出来なかったり、どのように対処したら良いのかがわからなくなってしまいます。
感情の問題はマニュアルではなかなかコントロールできないので、あくまでもいろんな感情を汲み取れるという力が必要となってきます。

EQの4つの能力

感情の識別

言語非言語に関わらず相手の気持を読み取る能力です。この能力が高い人は相手がどんなメッセージを発しているかを敏感に読み取る力があるので、会社の中でも業績が良い人が多いようです。
この力は部下の育成という面においても重要で、うまく感情を汲み取ってあげる上司の方がマネジメントがうまくいっているという研究成果もあります。

感情の利用

この力はどのような感情が今の状況や仕事においてふさわしいかを判断し、その感情を自分で再現できることです。幸せな感情のときのほうがいいアイデアが生まれやすく、クレームを言うときなど少し厳しい感情を呼び起こしたほうがいいときには少し怒りの感情を呼び起こしたりすることが自然とできる能力です。感情は自分で制御しにくいものと考えられていますが、訓練次第で感情のスイッチのオンオフはできるようになるのでこうした能力はあとからでも発達させることが出来ます。

感情の理解

感情を「識別」したあとに、その感情がどうして出てきたのか、またその感情はどんな風に変化していくのかを推測することの出来る力です。この変化を読み取る力は他人だけではなく自分の感情の変化も読み取ることも出来ます。
どんな風に感情が推移していくのかを予測できるため、計画などの見通しが非常に開けやすいです。

感情の調整

最後の一つが上3つの力を活かして、自分にとっても相手にとってもちょうどよい感情にお互いを調整していく力です。
EQが高い人は同僚からもいい人だと思われ、良い職場環境を作る人でもあるので、その結果業績を認めてもらいやすく報酬も高い傾向にあるという結果も出ています。この力があることで社内のメンタルヘルスケア対策もかなりうまくいくことが期待できます。
その逆は、相手がどんな感情になっているかを察知していないため、いらぬフラストレーションを生み出してしまい、争いの火種を作って揉め事の中心にいることが多くなってしまいます。

ストレスチェックとEQ

メンタルヘルスケア対策に限らず、組織を変えるためには調査と現状把握、分析をした上で解決案を導き出します。
ストレスチェックでは、この調査と現状把握の一部を行えたことになります。ストレスが高い低いと言われると、いろんな人の手垢がついたよくわからない言葉に聞こえてしまいますが、EQを高めていこうという話になると、単純な話ですが少しカッコイイものにも聞こえます。

EQが高い人は仕事もできる

ここまで見てきたとおり、EQが高い人というのはかなり仕事ができる人であるといえるでしょう。感情の問題でもあるので、訓練が難しいように感じるかもしれませんが、ある程度の期間きちんと研修すれば少しずつでもEQは向上していきます。これは理屈ではないので、心の機微に反応できるようになるカウンセラーやコーチングの技術が必要となってきます。

EQが低い人はメンタル不全にもなりやすい

EQが低いと感情のコントロールが苦手なので、うつ病やパニック障害などのメンタル不全者は普通の人が思いもしないようなところで何かを気にしたり、ひっかかったりしています。その気持ちを100%理解できるかどうかが大事なのではなく、そういう気持ちになりうるということを事実として知っておくことも大事です。

あまり声には出してくれないメンタル不全者の声

上部のリンクにあるピアカウンセラー養成講座では、あまり面と向かっては聞くことの出来ないうつ病やパニック障害などのメンタル不全者の生の感情や声を聞くことが出来ます。EQ云々以前の問題にどういう気持ちになりうるのかということを理屈ではなく、感情で理解することができます。普段会社にいても、建前上、本音を話すことの出来ないメンタル不全者の生の声を聞いて、メンタルヘルスケアの対策の一環としてとりれていただければと思います。

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