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うつ病の家族を支えたい

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家族が悩む「はがゆさ」

家族から見るとうつ病の人がどういう状況になっているのかわかりません。姿だけ見ているとただ怠けているようにも見えます。元気のない姿を毎日見ているのも家族としてはつらいものです。つい、「こうすれば良いのでは?」「いつまでかかりそう?」という話をしたくなってしまうのもわかります。

「理解されない!」という誤解

うつ病で悩んでいる人は家族が理解してくれないと言います。そして、家族は必死になって理解しようとしている気持ちはなかなか伝わりません。うつ病が家族にとって不幸なのはお互いの気持ちがあるにもかかわらず疎通がうまくできないことです。

優しさ・愛情の欠如ではない

優しさが足りないから。愛情が足りないからと自分を責めてしまう人もいますが、そうではありません。例えば、ミャンマーでは小乗仏教の教えにより頭には神が宿っているので撫でてはいけません。また、イスラム教徒は「子供の成長を妨げる」という意味で子供の頭を撫でてはいけません。もし、知らずに撫でてしまったとしたらそれは優しさ・愛情が足りないのでしょうか?確かに慎重さに欠けているので愛情がないと言えばそれまでですが、大事なことは「知らなかった」ということです。これをうつ病で悩む家族にあてはめると、「何をして何をしてはいけないか?」「どんな状態なのか?」「どんな気持ちなのか?」を知らなければ、どんなに優しくしよう、愛情を持って接しようとしてもうまくいかないのです。

 

出口が見えない辛さは一緒

愛情があればあるほどうつ病の真っ只中にいる家族が出口が見えないのを苦しむようにそれを見守る家族も出口が見えない辛さの中にいます。つまり、愛情でつながっている家族全員が「いつまで続くんだろう」と感じているのです。ただ、それを口にしても誰も答えられません。大事なことは出口があると信じて、絶望せずに協力し合うことです。家族は敵ではないのですから。

うつ病の家族への愛ある接し方

家族がうつ病になってしまった時の「愛ある」接し方をまとめました。こちらも参考にしてみてください。

 

うつ病の人の気持ちを理解する

うつ病の人の気持ちを理解するのに本を読んでも意味がありません。うつ病は心の病です。『「頑張って」というセリフを言って良いか悪いか?』という情報ではなく、うつ病の人の生の声を聞いて、生の感覚を理解し、実感としてうつ病を理解する必要があります。本を読んでいてもニューヨークを理解することは難しいのに似ています。実際にニューヨークに行ってみるか、せめて動画でニューヨークを見てみないとその感覚は理解できません。

うつ病の国に行く

家族を本気で助けたいと思っている人がうつ病のことを感覚的に理解する方法がないかと10年以上研究をしてきた結果、「動画のインタビュー」が最も現実的だという答えにたどり着きました。うつ病の人が次々に現状を訴え、こうしてほしいと訴えている姿を見て、感覚的に「うつ病とはこうだ」というものをつかんでほしいと思います。擬似的にうつ病の国に行った経験はうつ病の家族をサポートする時に役立ちます。

動画を見た家族の感想

本人からは聞けない本音が聞けて、一気に理解が深まりました。そして、予想をはるかに上回って、誤解していたんだなと反省しました。理解しているつもりでも外国くらいの異文化にいる人の気持ちは簡単には理解できないですね。動画の中ではプロのカウンセラーがインタビューしているので恐らく、日常会話では聞くことができない深い深い話が聞けます。動画の人たちを思い出せば、家族の対応が出来そうです。

 

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