人間性を殺されそれでも会社にいろ
自殺ギリギリに追い込んで生かすのが得意
某地方金融機関に入社して、すぐに職場の教訓を毎日叩き込まれた。
「お前、新入社員ごときが人間扱いして貰えると思うなよ。5年目から人間だ、4年目は豚だ、3年目は虫だ。1~2年目はゴミ以下だ」と。この言葉を言って来たのは8年目の先輩、神経質で毎日自慢げに「俺は自殺ギリギリに追い込んで生かすのが得意だ」と言っていた。地獄に来てしまったと思った。
それから毎日罵倒の嵐、暴力はないものの支店長のお茶くみをしていると「給料泥棒」と笑われ、挨拶で噛んでしまうと「ゴミは人語喋れないからな」と言われた。そんな日々に耐えられるわけもなく、同期はストレスから脳に腫瘍が出来て退職。他店の300人いた同期も1年たった頃には半分に減っていた。先輩たち曰く「ゴミがゴミらしくした結果」だそうだ。
心が見えないカウンセラー
私も1年が経過した頃から体に不調が出てきた。手が震えてペンが持てない、突然の痙攣が起きる、何もない所で鼻血が出る、ご飯を食べれなくなる…など今冷静に考えるとおかしいのだが、当時は出社しなければ殺されるという脅迫観念から異変に気付くことが出来なかった。もうすでにうつ病になっていた。
新人が一年以内に辞めると支店長のボーナスが減る、しかし同期が辞めてしまったため私が辞めたくても辞めさせては貰えなかった。3年目ようやく新人が入ることになり、私は辞めたいと直談判した。これ以上いても人間としてダメになるしうつ病が悪化する。その時に社内のカウンセラーがやってきて、何故か必死に辞めないほうがいいと説得してきた。ここは一応一流の金融機関、多少きついことはあっても給料はいいでしょう?と。
私はもうその時すでに洗脳から覚醒した状態にあったので、初老のカウンセラーさんに
「あなたの子どもが私と同じような目にあっても同じ事言うのですか?モラハラ、セクハラに耐え、昼休みも監視され、人でなし給料泥棒と非人道的な扱いを受けても給料はいいからって説得するのですか?看板を見ても涙が出て来て、朝日が来ると死にたくなる位追い詰められている人間に、あなたは死ねというのか」と。
今ではそんな事を仰るカウンセラーさんは少ないとは思いますが、うつ病と会社に苦しめられていた私にとって当時の彼女は敵にしか見えませんでした。それから一ヶ月後、無事退職し体重も元通りになり健康に戻っていますが未だにあの金融機関の看板を見ると吐き気はします。
機能的な人間は条件を見るが人には心がある
お金の条件では人は生きていけない。社会的地位だけでは人は心を保てない。その人がなぜうつ病になったのか?何がそうさせているのか?そういう事が見抜けないカウンセラーは会社の手先となってうつ病の人、メンタル不全者を苦しめます。会社に雇われているカウンセリングしかしない社員や社外カウンセラーが大抵そうです。