会社の同僚に「媚を売っている」といわれ
場の空気を読んで盛り上げたことが裏目に
大学を卒業して入社した会社のことです。1週間程度の全体研修も終わり、自分の部署に配属された時のことでした。私が配属された部署には私ともう一人の二人が新人として配属されました。もう一人の方は基本的に喋らず黙々と業務をこなす方で、先輩方と話していても場が盛り下がることが多く、場の空気をよくしようと私が盛り上げるように明るく話をすることが多かったのですが…。
「媚ばっか売っているから」と言われ
先輩方には最初は「明るくふるまっているんだな」と思っていただけていたのでしょうか、特段嫌なことは言われませんでした。しかし、それが1か月も続くと気を使いっぱなしの私に対し、寡黙な同僚が先輩の前で「そうやって媚ばっか売っていても仕事はできるようにならないんじゃないの?」と言ってきました。
確かに言う通りですが、そっちが場を盛り下げるようなことばかり言うから気を使って明るく振舞っていたのに…。ただ、先輩方も明るく振舞ってばかりいた私なら多少強く言っても問題ないと思ったのか、「その通りだ。ふざけてばっかりいないで早く仕事を覚えろ」というようになりました。
連絡も来ない針のむしろに
それからというもの、先輩方の態度が急に変わり、連絡事項が私にだけなかなか伝わってこない、やった仕事に対して同じ出来でも私だけ文句を言われる…というようなことがずっと続きました。隣に教育係の先輩のデスクがあったのですが、会社にいる間ずっと針のむしろでした。会社にいる間四六時中文句を言われ、私だけ休憩時間をとることが許されず、家に帰っても眠れない。デスクワークの部署だったので、ずっと先輩方と一緒なのが堪えたんだと思います。
腹痛でも「トイレでさぼってんな」
毎日お腹を壊し、トイレに駆け込む回数が増えると「トイレでさぼってんな」と叱咤され、もうどうしようもない状態が続きました。そしてあまりの不眠のひどさ(3日くらい本当に一睡もできない)に心療内科を受診し、うつ病だと宣告されました。
上司(部長と係長)の方にだけうつ病だと言われたことを告げ、治療を受けながら勤めようとしましたが、教育係など直接私に仕事を教えてくれる方は渡すがうつ病だとは知らず、更に扱いがひどくなってきたので耐えられずやめてしまいました。職場の人間関係が原因だったので症状はだいぶ改善しましたが、今思い出すだけでも辛くてしょうがありません。