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うつ病の原因探しはやめましょう

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「どうしてうつ病になったの?」と聞かないで

メンタル不全の人が聞かれたくない質問(聞かれてうんざりする質問)としてあげられる質問の一つがこの質問です。筆者の感覚からすると、頑張ってと言われるよりもこちらのほうが嫌でした。

百歩譲って、その原因を聞けたとして、それが的確に合っていたとして、おそらく何もできないはずです。

実際、その原因は何かで解決できるものでもないことが多いですし、よほどのことではない限り直接何かをしてあげられるということも少ないでしょう。

してほしいのはつらいときの支え

本人たちがしてほしいのは、原因探しではなく、その対処です。

いたずらに心理分析をしてやっている方は確かにそれらしい理屈をこねられるので、気分はよいかもしれませんが、やられているほうは確かにだからどうしろと?という話にしかなりません。

 

例えば、ダイエットできない原因を聞かれてちゃんと答えられるでしょうか。

おそらく、どうしても食べてしまったり、運動の習慣が長続きしなかったりするあたりでしょう。

では、どうしても食べてしまう原因は何ですか?

生物的にお腹が空いてしまうからでしょうか?我慢できないからでしょうか?

では、我慢できないのは何故?・・・こんな風に禅問答をしていて、何か解決できるでしょうか?

我慢できない、という話のあたりで、じゃあ一緒にいるときは何がなんでも止めてあげるね、と何か対処してほしいはずです。

少し話をメンタル不全にもどすと、神経質な性格が原因であったとしましょう。

神経質な性格を治すことってそんな簡単にできるでしょうか?

ナーバスになってしまったとき、そっとそばにいてあげるから大丈夫だよ、と対処の話を聞いたほうがよいのはダイエットの話と同じです。

こんな風に原因探しの禅問答をしていても、相手をむやみに傷つけてしまうだけで何もいいことは起きません。ひどい言い方をしてしまえば、太っている人に対してどうして痩せないの?と質問しているようなものです。

原因探しという枠組みの危険さは他にもあります。

少し具合が悪くなっている人をみてしまうとどうして具合悪いのだろう?なんとかして助けてあげないといけない!と、本人に悪気はなくても、その相手の人のことを必要以上に病人扱いしてしまうことになります。

「そこまでの病気じゃないからほっといてくれ」と言い返されてしまうこともあれば、逆に最初に病人扱いされてしまったがために、病人として扱われ方になれてしまってどんどん病人らしい病人になっていってしまうこともあります。

反発してくれるのであれば、まだよいかもしれませんが、必要以上に自分は病人だと思って、どんどん病気が進行していってしまえば、相手にとってかなり気の毒な話とも言えます。

メンタル不全は特定の原因で起こるものではない

そもそも、うつ病やパニック障害など、いろいろなメンタル不全というのは何か特定のこれといった原因があってなるものではありません。その人にとっていろいろな環境要因が混ざり合って発症しています。

コップの水があふれかえるようにとよく言われますが、決まった水がそこのコップに大量に入ったからというわけではなく、いろんな水が入ってきて限界を超えてしまったときに溢れかえってしまうのです。

さらに人は機械ではないので、何かのパーツがおかしくなったから取り替えましょうという話で考えられるものでもありません。最近は、外科的な技術が発達しているため、取り替えてしまえばいいのでしょう、取ってしまえばいいのでしょう、と考えている方も少なくありませんが、そういうものではありません。

会社の中で何かうまくいかないことがあって原因を取り除いたからといって、もう問題が起こらないということはないというのと同じです。会社のなかでも、対処対処の連続であるはずです。それはメンタルヘルスケアでも同じなのです。

うつ病の人、本人が原因探しで困ってしまっている場合というのもあります。ストレスには何か原因があるはずだから、身の回りに起こっているつらいことを探そうと躍起になって、いいことも悪いことも全部、ストレスに見えてきてしまいます。

そうなってくるとどんどんツライことが溜まっていってしまって、ミイラとりがミイラのような話になってしまいます。

メンタルヘルスケアで大事なのは原因じゃなくて、どうなりたいか

うつ病などで会社を休職中の人にどうなりたいですか?と聞くと、多くの人が元気になりたいといいます。そんな人に「じゃあ病気の原因は何だったの?」と聞きますか?

元気になったら、あれもできるし、これもできると未来のことをたくさん語ってあげたほうがその人の未来のためになります。いいことを考えることでストレスに対する抵抗がつくということも科学的に立証されています。

つらそうな人に出会ってしまったときこそ、その人のなりたい姿を聞いてあげられるようにしましょう。

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