話せばわかる!メンタルヘルスセミナー講師の選び方
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メンタルヘルスケアの企業向けセミナーの違いって何?
社内でメンタルヘルスに対する意識を高めようとして、社内研修の一環としてセミナーの導入を実施、検討している会社も増えてきています。メンタルヘルスについてのセミナーをやっている会社、団体はたくさんあり、内容を見ても、どこも似たようなことをやっているように見えます。
どこもそれなりにやっているように見えますが、実際にそのセミナーを聞いてその次の日から結果が出なければ、会社として研修を導入するのはもったいないですよね。ましてや、営業のように売上に直接的につながるセミナーでもありません。
結論から言ってしまえば、どこのセミナーも内容に大差はないように思えます。うつ病などの精神的な病気の説明、そういう人が会社に現れたときの対策に始まり、残業を減らす方法やストレスチェックで集めたデータの使い方などです。
あなたの会社で必要なのは本当にそういった知識レベルの研修でしょうか。
あなたの会社で本当に取り入れたいメンタルヘルス対策とは?
精神的な病気に関する知識というのは検索すればいくらでも出てきます。不安感、不眠、疲れが慢性的にとれない、人の視線が怖い、そういう症状が数週間続いていればそういう病気です。と、書いてあります。
少し心当たりのある上司の方や、従業員の方は自分で調べていて、そのあたりの知識というのは詳しいです。
では、対策に関してはどうでしょうか。こちらも厚生労働省のサイトで丁寧にまとめてあったり、民間の会社がキレイにまとめていて、こちらもわざわざ高いお金を払って聞くような話ではありません。
適度な運動、適度な睡眠をとりましょう。と今更、セミナーで言われてもその次の日から何も変化しないでしょう。
営業向けセミナーで考えてみましょう
営業向けセミナーであれば、その次の営業から生きる具体的かつ方法論が目新しい内容のセミナーを聞きたいはずです。しかも誰でもできて、ちょっとの工夫できることです。
営業のアプローチもたくさんあります。電話、対面、メール、クロージングのコツ、マナー講座、こんなふうに具体的な施策がはっきりとわかったものが多いです。
様々なアプローチが存在しているため、同じ話を聞いても聞こえ方は変わってきて、毎年行うようなセミナーであっても社員が聞き飽きることなく聞いてくれることでしょう。
うつ病の知識って必要?
病気のこと、ありきたりな対策のことを聞いてその次の日から会社のメンタルヘルスケアは万全でしょうか。
もし、そうであれば世の中の精神疾患の人数はここまで劇的に増えていません。具体的かつ効果的な施策を行うことができていないからこの数が減少していかないのです。
そして、病識のことをアプローチを変えて聞いても、毎年同じ話でどんどんうんざりしていきます。それで解決できないから困っているんだろうと声をあげたくもなります。
ポイントは効果があるかどうか
もしどこかの会社のセミナーを受注しようとするのであれば、その団体の人がどれくらい人生が変わっているのかを見てみてください。今は、カウンセラーの養成学校がたくさんあるため、カウンセラーを要請するという名目で結局は学校の講師になってグルグル回るだけの現場経験のない「自称」プロみたいな人も存在します。
もちろん、そういう人が悪いわけではありません。ただ単に実績がないだけで力のある方はたくさんいます。
しかし、普通のセミナー講師が派遣されて解決されるような問題であれば、おそらく、会社に一人はいる少し気の利いた人が少しわかりやすく話してくれれば成果がでます。
メンタル面というのは非常に効果が見えにくい一方で、下手をするとその人の人生を台無しにし、最悪の場合は死に至る可能性すらあります。会社の人材を守ることを考えたときに、形だけのセミナーをやったことにして、実務上は苦労するというのは本末転倒ではないでしょうか。
つまり、受注先の団体、会社の人がどれだけつらい状態からどれだけあっさりと効果があることを成し遂げたかを見て判断すれば、少なくとも、なんの効果もないセミナーというのは防げます。
また、セミナー講師が割りと病気っぽいというのも笑えない冗談でよくあります。病院に行くと元気のないカウンセラーがいたりします。
講師と話して決めよう
受注を決めるときは講師と一時間ほど話して、気持ちが変わったり、前向きになったりするかを指標とするといいでしょう。元気のない人をもっと元気にできる力がある人であれば、会社で元気のない人がでたときの対策として、非常に効果があるものを提案してくれることでしょう。
メンタルヘルス対策はあちこちで話題になっているため、あちこちで商売のネタになっています。つまらないセミナーを依頼して、なんの効果もなさそうなメンタルヘルスケア対策をしないようにしましょう。