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部下が病まないちょっとした環境づくり

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ちょっとだけ居心地の悪い職場

8時間もオフィスの中にいて空調に温度管理はしっかりされているけど、夏は変に寒いし、冬はなんかモワモワして暖かいけど心地よくはない。

それに周りに人もたくさんいて、壁は殺風景でなんだかちょっと狭いような感じもしてくる。

特に特別不自由はないけれど、そんな息苦しさがちょっとだけなくなれば、なんだか楽になれるような気がしませんか。

ふと、トイレにいって誰もいない広い廊下に出たときの開放感、ちょっとだれもいないところに出て落ち着く感じ、実はそんなタイミングを作るということはメンタルケア的にもとても重要なことのひとつなのです。

文字通り風通しのよい職場

実はそんなちょっとした閉塞感というのは本当に簡単な方法でリフレッシュできるのです。

よくいい職場の条件として、風通しのよい職場があげられています。これは意見がちゃんと上司や周囲に伝わってその意見が反映されやすい。そんな環境が風通しのよい職場と言われていますね。

今回、お伝えしたいのはそんな比喩の風通しではなく、本当に風を通してしまうほうの風通しです。

一日に一度、換気をしよう!

5分ほど換気するというのは二酸化炭素濃度などの指数で計られる環境的な空気の質がよくなるだけでなく、職場の環境が窓を空けて開放的にすることで気持ちも少し開放的になって軽くなります。

リフレッシュというのは、何も自分で身体を動かして何かをするというだけではありません。今、自分がいる環境が変わることで気持ちはとてもリフレッシュされます。大げさに言ってしまえば、オフィス街にいるのと、田舎の街の中にいることの違いくらいの差があります。

今の時期だととても寒いですが、5分間換気をしている間の寒さのストレスよりも、その間で解消されるストレスのほうが多いでしょう。

人間関係の風通しもよくしよう!

せっかくの環境の意味でリフレッシュタイムとしての換気タイムを設けたとしても、人間関係で極端にギスギスしていてはしょうがありません。

そうはいっても、みんなで仲良くなれるほど円滑な会社というのも珍しいと思います。

どうしても苦手な人がいたり、相性が合わない人というのは出てきてしまいますよね。

そんなときは、無理をして人と交流しようとするのではなく、おやつタイムを設けてその中で少し工夫した交流をしてみましょう。

まずはおやつタイムという10分程度の休憩時間があるだけでも少し気は休まります。電話などの取次は上司が率先してやってあげてもよいかもしれませんね。そのときに一緒にマッサージをするというのも血行がよくなるのでオススメです。

では、本題の交流の仕方ですが、

Iメッセージというのはご存知でしょうか?

例えば、おかしをとってほしいときに、「お菓子とってください」というのと

「お菓子をとってくれると、私は嬉しいな」というのとでは、伝わり方が違います。

怒り方を例にするとわかりやすいかもしれません。

「どうして、期日までにやってこれなかったんだ!」と

「期日までにやってこれないなんて私は怒っているよ」

おそらく両方共伝えている内容は同じです。

誰かに何かを伝えるとき、何かをお願いする形ではなく、私はこう感じているんだと感情を伝えることで相手は何か直接的に行動に移さなくてもよくなります。その分、相手は感じている気持ちに対して、何かのアクションを自らしようとするので、やらされている気分がしにくいです。

このような言葉の使い方をおやつタイムのときだけはルールとして決めるのです。普段の業務の中でもIメッセージを使えれば一番なのですが、それをいきなりというのも難しい方もいるでしょう。なので、比較的リラックスできている休憩時間から意識してそういう言葉遣いになれてくると、いざという時にもIメッセージを使えるようになっています。

Iメッセージを使えるようになると、どう思っているかがはっきりと伝わるので、立場が上であることの悩み、下であることの悩みが違うというのも理解できるようになるので、上司部下の関係で変にギスギスすることは少なくなっていくことでしょう。

また、単純に気が合わないなと思っていた人でも、そういう考え方をしている人だったから合わなかったのかと納得できるので不必要な警戒心もなくなって、相手に合わせられることも意識できるようになってくるでしょう。

スイッチのタイミングをわざと作ろう

ストレスが溜まっていることは問題という話がたくさんある割にはそれをなんとかしようという試みがちゃんとされているところは実際には少ないです。

労働効率が悪くなっていってしまうとさらにそれがストレスになってどんどん悪循環に陥ってしまいます。それがまだ我慢できているうちはいいですが、その歯車が回らなくなっていってメンタル不全になっている人が増えているのが現状です。

長時間労働、ミスが許されない仕事、ストレスの原因は様々で直接取り除くということは難しいでしょう。

それであれば、少しでもわざと気の緩みがある時間を作ってリフレッシュするタイミングを作るだけでも今まで100だったストレスは80にも50にもなります。

それがちょっとした換気とおやつタイムでできるのであれば、長期的な社内環境を考えた上でも非常に効果が高いです。

また人をちゃんと大事にしてくれる上司、会社だと思ってもらえることだけでもそこで働く人にとってはきちんとプラスに働きます。メンタルケアは大事ですが、ケアが必要な人を出さない環境づくりが簡単にできることが一番なのではないでしょうか。

 

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