成功しても喜ばない社員の謎と喜んでもらうコツ

褒めても喜んでくれない社員
どんな角度から褒めてもあんまり喜んでくれない人はいませんか?
褒めるとすぐに「運が良かっただけ」、「他の人の助けがあったから」と謙遜ではなく、本気で言ってまるで聞いてくれない。
それだけなら、まだしも出世欲もそんなになくて向上心もいまいち。悪い人ではないんだけど、なんかもやもやする人。
自分のことを悪く言ってばっかりの人だとなんだか話し聞いている自分のほうがイライラしてきたりもしてきますよね。
それでも、せっかくある能力なんだから精一杯生かして、効率よく仕事できるようになったらとても社員になってきそうです。
自信がない社員
そんなふうに自分の力でやれたのだと全然思えない人は自信がない、自己肯定感が低い人とされています。自信がないだけならよいですが、ネガティブに考えるクセがついているので、いざ失敗しようものなら、やっぱり自分はダメなやつなんだと激しい自己否定に襲われます。
そしてさらに自信を失っていくという悪循環に陥っていきます。これは「抑うつ傾向」と言われていて、放っておくともしかするとうつ病などの精神疾患を発病しかねない資質の一つとなっています。企業のメンタルヘルスにおけるリスクであるといっても過言ではないでしょう。
成功すら嫌がる自信のない人
多くの日本人は目立ちたがらないと言われていますが、特に自信がない人は目立ちたくないという気持ちの強さがとても強いです。そのため、何かで成功をおさめるのをとても嫌がります。
本人は手を抜いているわけではなくても、どこかで成功に対するブロックがかかって本来の力を発揮できないでいることもあります。
インターネットの発達により、今までのなんとなく感じていた世間というのはかなり拡張されています。ネット上で書かれたこういう人はダメな人かも?という記事はすべて自分にあてはまると考えてしまってさらに自分を追い込んでしまうこともあります。
逆に成功を煽るような声も多く、成功したらどうせ妬まれるという気持ちもどんどん強まっていってしまいます。
自信のない社員との接し方
ここまで書いてきた例は少し極端なことも含まれていますが、近からず遠からずという社員がいるでしょう。ここからはそんな社員が自己嫌悪に陥らずに元気に働けるようになるコツをお伝えいたします。これからお伝えすることはもともと自信がある人に行うとさらに効果が出やすいので、モチベーションアップの方法の一つとして考えていただければと思います。
成果ではなく努力を称える
こんな仕事ができてすごいじゃないか、と褒めても先程の例のようにいやいや、、、と否定されてしまいます。そんなときは、これくらいの成果が出るくらい努力してきたんだね、すごいね、というように努力や隠れて見えない仕事を認めてあげるのが良いでしょう。もちろん、最初はこういう風に言っても「いやいや、周りに恵まれていただけ」と否定するかもしれませんが、次第に、努力や隠れた仕事自体を認められてくることに嬉しさを覚えてくるようになってきます。
そうやって、小さな成功に対する努力をちょっとずつ認めてあげていくことで、先程の自信がない状態はどんどんよくなっていきます。
出来ると思って接する
自信がない人たちの「どうせ、無理だから」という姿勢の前科はとても多いと思います。さすがに、そんな人に絶対うまく出来るからという気持ちで指示するというのはあまりないでしょう。
実は出来ると思って期待して、指示するのと、指示する側があまり期待しないで指示するのでは、受け手の感覚というのはかなり変わってきます。
期待して掛ける言葉というのはポジティブな要素を含んでいて、周りの人からもいい風に見られるので、本人も自然といい感じになってきます。そんな風に、周囲や自分の言葉が良い方向に働くことを「ガラティア効果」と言います。
自信がなくてつらい人の支え
自信がない人は自分に仲間はいないと考えてしまいがちなので孤立しがちです。そんなときに力を発揮するのが実はちょっと元気になった元自信がなかった人だったりするのです。自信ない気持ちあるあるを話し合うだけで仲間が出来たような気がして、少し前向きになることが出来ます。
今、子どもたちは半数近くが自信自身がないと言われています。そんな子どもたちが大人になって
入社してくるので、半数近くはそんな風に折れてしまう危険性をはらんでいます。そんな将来の新入社員のために今、気持ちが折れそうな人を元気にしてあげることで将来の新入社員のピアカウンセラーとなって活躍できるようになっていくでしょう。