セルフケアでストレスから自分の心を守ろう!
企業の対応を待っているだけでは遅い。自分で自分を守ろう!
メンタルヘルスケアについての理解が深まってきて、うつ病などの病気の認知度もあがってきています。しかし、その病気の名前ばかりが独り歩きしていて、企業や部署、個人レベルによってその対応の差はとても開いてきています。手厚く対応している場所であれば、特別問題はないかもしれませんが、やはり、個別対応のレベルまできちんとできているところは少ないです。
しかし、企業側の対応を待っているだけで働いている側が何も工夫をしないというのは企業の担当者としても避けてほしいところだと思います。そこで今回は、個人レベルでもできるストレスやうつ病などのセルフケアの方法と部署や企業単位でできる対応についてお伝えいたします。
セルフケアの3つの柱
ストレスというのは目に見えないもので解消する方法は人によっても様々で、これといって定義することは難しいです。蓄積していくペースも許容量も減っていくペースも様々です。そんなことを念頭にこれからお伝えする個人レベルでもできる3つの対応の中から組み合わせながらセルフケアをしていってみましょう。
1.自分の悩みや思っていることを言っていい場所を作る
よく言われるのが一人で抱え込まないで身近な家族や同僚と話をしましょうということです。簡単に言ってしまえばきちんとグチはいいましょうということです。話しているうちになんとなく自分で整理出来てきたり、解決策が見えてくることがあります。比較的女性は人に話しながら自然と解消してくのに対して、男性は仕事のことを人に話すという文化がないので溜め込んでしまいがちになる傾向があります。
また、知っている人に話しづらいという悩みもあるかと思います。そういった話をするときには、民間の相談窓口を利用したり、個人的に信頼できるカウンセラーやコーチをつけるのがよいでしょう。そうすることで、専門的な技術を受けながら仕事の悩みを解決できるだけなく、少し意外かもしれませんが仕事のパフォーマンスをあげることにもつながります。
2.休憩をきちんと取る
これもよく言われていることですが、きちんと休みの時間をとることです。睡眠もそうですが、仕事のちょっとした瞬間に意図的に休みをいれるということは業務パフォーマンスの向上にもつながります。
呼吸や筋肉がほぐれることによって、精神的な安らぎを得ることが出来るのでセルフケアにつながります。心と身体は密接に関係しているので、わざとほぐす時間を作るくらいのほうがセルフケアではちょうどよいです。
3.生活習慣
いくら心の状態が万全でも、体の不調には適いません。反対に、臓器が弱っていると体全体のホルモンバランスが崩れて、そのスキが心の問題を引き起こすこともあります。身体を動かすことや健康的な食事をすることに何か前向きになれる意味合いを込めて、積極的に健康的な身体づくりをしてみましょう。
生活習慣を治そうとすると、身体を動かして、悩む時間が減って、休みの質も増えるので自然とセルフケアにつながることが多いです。まずは体験したことのない簡単な趣味から始めてみるのがよいでしょう。
コーピング
生活習慣を改善していく中で少し意識していただきたいのがコーピングという技術です。
これは様々な負荷(ストレス)に対して、一番しっくり対応できる方法をその数だけ見つけるということです。人間関係で悩んだときには、ボクシング。細かい作業の連続だったときには山登りなど、大きいものから小さいものまで普段からストレス解消の手段を見つけておくと、セルフケアの質もあがり、ストレスの耐性という意味でもかなり期待できます。
仲間がいると続きやすい
1~3を通して、自分ひとりで出来るのであればよいですが、やはりどうしても続かなかったりサボってしまう気持ちが湧いてきてしまいます。セルフケアは仕事でも義務でありません。
そんなときはやはり仲間がいるとよいです。誰かと一緒にいることで習慣にもなりますし、悩みをいい合える関係を作ることも出来ます。そして、オンオフがくっきりつくので休憩という意識も根付きます。
ピアカウンセラーという言葉のピアという言葉にはそんな仲間といった意味も隠れているのです。そんな風に仲間と一緒に仕事や活動していくときにでも役に立つスキルがピアカウンセラーの講座の中にはあります。人の気持ちをわかってあげられる、聞いてあげられる人というのは自分のためにも人のためにも使える技術を会得してみませんか?