新人教育にもなるメンタルヘルスケアの取り組み
新型うつ病、ゆとりにさとりに何が何やらわからない
一瞬、暖かくなったと思ったらまた一気に冷え込んできましたね。そろそろ、春が見えてきて花粉症の私としてはそろそろスギ花粉の足音が聞こえてくるこの頃です。
スギ花粉といえば、春。春といえば新入社員がたくさん入ってきたり、配置換えでいろんな人が改めて研修を受ける季節だと思います。そんなとき、毎年話題になるのが扱いに困ってしまう新人です。3年違うだけでも何を考えているのかわからなくなってしまうくらい多様化が進んできていて、一言でゆとりと言ってもほんとにいろんなタイプの人がいます。
会社としてはきちんと働いてもらえればよいですが、問題なのが怒られることに対して耐性がないということです。もう昔のやり方は効かないと言われて久しいですが、その傾向は今後も一層増していくでしょう。怒られる耐性がある社員は減っていく一方です。挙句の果てにはそのまま、新型うつ病になって5月にはいないなんてなってしまうとさすがに困ってしまいますよね。
メンタルヘルスケア対策で怒られ方を教えられる
そういう自体に備えて、一度、新入社員研修としてメンタルヘルスケアの講座を取り入れるのがよいでしょう。メンタルヘルスケアの講座と聞くとうつ病の勉強したり、うつ病になった人の取り扱い方のような聞こえ方になりますが、きちんとメンタルヘルスケアをやっている会社の研修は元気な人はもっと元気に働けて、新型うつ病になってしまいそうな人でも、セルフケアができるようになります。つまり、怒られても自分の中できちんと消化できるようになるのです。環境の問題も同じです。やりたくなかった仕事に割り当てられてしまって意欲がなくなってしまったという話にも自分できちんと折り合いをつけられるようになります。
気合や根性論は一番NG
もし、新人教育の場で気合などの根性論を言ってしまうと、一部の社員には受け入れてもらえるかもしれませんが、ほとんどの社員にはかなり逆効果になります。優秀な社員であればひょっとしたらそんな根拠もないことで物事を考えている会社なのか?と初日から不信感を煽ってしまいます。そうでなくても、気合でなんとかなるならなんとかなっているというある種の達観が共通認識としてあるので、むやみに新入社員を落ち込ませていってしまいます。それはその真意がどうであれ、望ましくないですよね。
こんな新人にあなたはどんな風に接しますか?
新人で新しい職場に配置されたときの話ですが、毎日出社しても何も支持されないままデスクに座らされているときがあったのです。毎日ほとんど指示を受けませんでした。新しい職場ですがほんの少しの研修ばかりで現場に配置されたので何もわからない状態とほぼ同じ環境でしたね。
そのさなか周りが仕事で一生懸命動いている姿をみて自分はとても焦りを感じたのです。ほんの少しの研修なので知ったかぶりで仕事はできません。かなり慎重なスキルが必要な職場だったと思います。なので一日席から離れる時間がほぼ30分くらいだったと思います。この状態で仕事をしていた時に自分が何のために職場にいるのかわからない状態になりました。いわゆる大事にされていないという状態でしょうか。結局その職場には2か月間ほど在籍した後に辞めることにしました。自発的にです。なんだか給料泥棒のような気もしたので、辞める時には体よく言い訳を考えてその職場を考えましたね。スキルが高い職場でもやはりそのような職場もあるのだなと思って後で就いた職場に赴任して思い返しながら次の職場で頑張りました。
終身雇用がない時代の新入社員にメンタルヘルスケアの研修を
いかがでしたでしょうか?この彼に具体的に何があったのかはわかりませんが、こんな風に感じる新入社員はひょっとしたらあなたのところにもいるかもしれません。主体性がないからと切り捨てるのは簡単ですが、その切り捨てた金額というのは数十万円では下りません。もしかしたら、合っていないのは彼ではなく、会社が世の中に合っていないかもしれないということさえありえます。
先が見えない時代に生まれてきて、先の不安ばかりある新入社員には自分が必要とされていることを感じれるようなメンタルヘルスケアの研修を受けて、叱責にも意味があることやそれは人格を否定しているものではないことをきちんと受け止められる心構えをきちんと伝えてあげるのがよいでしょう。そうすることで、来年度からの新入社員は今後の会社を担っていく立派な社員になってくれることでしょう。
また、学生時代からメンタルヘルスの病気を患っている人というのももう珍しくありません。少し打たれ弱いほうが普通くらいの世の中になってきています。なぜ、そんな風に打たれ弱くなってしまったのか、どうしたらそういう人達とうまくやっていけるのかを考える上で、ピアカウンセラー養成講座はとても参考になります。